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不登校からの高校・大学受験|個性である。という認識

不登校を克服した先輩に聞く

今回は、現在TOSで家庭教師をしている大学生の家庭教師から、同じように苦しむ後輩たちの応援のために、大変貴重な体験談をいただいたので、ここにご紹介いたします。

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私は、中学生の頃に不登校を経験しました。
もともと内臓が弱かったこともあり、昔から学校を休むことは度々ありましたが、友人関係が上手くいっていたこともあり、小学校は通い続け卒業しました。
しかし、中学校に入学して間もなく、他の小学校から上がってきた同級生と人間関係のトラブルがあり、それからというもの、朝に異変が起きるようになりました。

最初のうちは『行きたくないなぁ』『面倒くさいなぁ』といった感覚だけだったのですが、次第に頭痛や腹痛といった身体症状が起きるようになってしまいました。
この症状は、学校に行ってしばらくたつか休むかすれば、たちまち消えてしまうので、一学期までは何とか通うことができました。
しかし、夏休みも過ぎ、二学期が始まりそうになる頃から、また頭痛や腹痛が起きるようになったのです。
しかも一学期よりも症状が重く、酷いときは起き上がることもできない状態でした。
そうして少しずつ、休みの間隔が短くなっていき、10月頃にはほとんど学校に通うことができなくなっていました。
何度病院で診察を受けても詳しい病名は解らず、鎮静剤を処方されるばかりで一向に治る気配もなく、昼過ぎまで寝るようになっていたことから、2年生に上がる頃にはすっかり昼夜逆転になってしまいました。
そしていつの間にか、私はすっかり学校に行くことなど諦め、オンラインゲームに夢中になってしまっていたのです。
その頃は両親との軋轢もでき、常に口論をしていた記憶があります。
「自分は何のために生まれてきたのか」「自分は生きていても意味など無いのではないか」などと、悲観的に考えることも増え、当時は希死念慮に近いところまでいっていたように思います。

母はさすがにこのままではいけないと思ったのか、とにかく昼夜逆転だけでも治そうと、私を心療内科に連れて行き、薬物療法を試すことになりました。
しかし副作用がきつく、私はなかなか薬を飲み続けることができませんでした。
そこで、心療内科の先生の紹介を受け、青少年相談センターに行ってみることになりました。
最初は渋々通っていたのですが、そこでカウンセリングや様々な心理療法を試すうちに、少しずつ気持ちが楽になっていき、最終的には修学旅行にも行けるようになりました。
また、カウンセリングで気持ちが楽になっていくと同時に「自分もこんな風に人の支えになれるカウンセラーになりたい」と思うようになり、進学したいと思うようになりました。

その後は両親と一緒に調べた高校に通い、友人にも恵まれて、今では大学に通いながら大学院への道を目指すとともに、家庭教師をさせていただくまでになっています。

今、私が経験を通して、不登校に悩んでいる皆さんや、その親御さんにお伝えしたいことは、
「今は『どうせ俺なんて』『何をしても無駄』と思うかもしれないが、実際にはなんとかなる」
ということです。
今は何に対しても悲観的に考えてしまう時期かもしれませんが、そんなふうに考えることはありません。
諦めさえしなければ、まだまだ未来はいくらでも自分の力で掴めるということを忘れないでください。

21歳 大学生 男子

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「高認合格の先輩に聞く」

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