注目の資格?「子ども療養支援士」
病気療養中の子供の心を支える「子ども療養支援士」が活躍している。縫いぐるみを使って検査や治療の方法などを分かりやすく説明したり、不安な気持ちを受け止めたりして、前向きに治療に取り組めるようにするのが役割だ。
東京都内にある順天堂大病院の小児病棟の一室。入院している男の子(4)と向かい合い、子ども療養支援士の伊藤智美さん(28)が、うさぎの縫いぐるみの足に血圧計を巻き付けた。
伊藤さんに促され、男の子も自分で縫いぐるみに巻き付けた。伊藤さんが「毎日、お医者さんがこうやって体を調べてくれるからね」と笑顔で話すと、男の子は大きくうなずいた。
手術や治療の内容を子供に説明するのは難しい。心理的なサポートも発達過程などを考慮する必要がある。米国や英国ではそれを担う専門職が活躍している。
日本では民間団体による子ども療養支援士の養成が平成23年に始まったばかり。既に5人が認定を受け、今年、さらに5人増える予定だが、海外の資格取得者を含めても従事者は計30人程度しかいない。
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産経ニュース2013年2月6日付記事より。
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