いま、不登校やひきこもりなど、生きづらさを抱えて懸命にもがいている人は少なくないと思います。

もし一人でもそんな誰かの役に立てたら。そんな思いで書かれた本をご紹介します。

『不登校 ひきこもり こころの解説書 僕がひきこもりだったときに言えなかったこと』

著者は、教育相談所所長であり、不登校や引きこもり専門カウンセラーとして活動している金馬宗昭さん。

以前は通信制高校に勤務していて、本書はその頃(2010年発行)書かれたものです。

不登校 ひきこもり こころの解説書 僕がひきこもりだったときに言えなかったこと

著者自身も20代の頃に挫折を味わい、そこから数年間ひきこもりの生活を経験しています。

その当時、どんな状況でどんな気持ちだったのか。

「変わらなきゃ」と思い詰めてしまい、だんだん自分を嫌いになっていく悪循環・・・。

自信のなさの裏返しから、必死の理論武装で自分を守ろうとしていたこと。

家族以外の第三者という新しい風がもたらしてくれたもの。

そして、どうやって一歩を踏み出せたのか・・・。

不登校 ひきこもり こころの解説書 僕がひきこもりだったときに言えなかったこと

勤務していた通信制高校で接した子どもたちとの出会いの中での気づきや課題についても、丹念に掘り下げられています。

そんな自身の経験を通じて、少しでも不登校やひきこもりの当事者たちの通訳者になれたらという思いから本書を出版したという著者。

悩めるすべての人にエールを込めた温かいメッセージとなっている1冊です。